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発達障害

発達特性があるかも知れない-相談するタイミング-

子どもの発達に関して、両親や養育者が子どもの成長や行動に不安を抱くのは自然なことです。しかし、発達特性の兆候を見分けるのは難しいものです。
発達特性がある場合は、早期発見と早期介入をすることで、発達特性のある子どもたちの成長に良い結果を与えます。資格のある発達の専門家に相談することで、両親や介護者は子どもの特性を理解し、適切な支援サービスを利用することができます。私たちと一緒に発達特性を理解し、子どもたちに最善の結果をもたらすために必要な知識を身につけましょう。

ICカウンセリングは、発達特性の理解が深いカウンセラーがいます。
不安なことは一緒に考えましょう。

発達障害とは?

神経発達障害としても知られる発達障害は、子どもの成長と発達に影響を及ぼす疾患群です。これらの障害は通常、幼児期に現れ、身体的、認知的、社会的、情緒的な発達など、子どもの人生のさまざまな分野に大きな影響を及ぼします。
発達障害には、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、知的障害、限局性学習障害、コミュニケーション障害など、いくつかの種類があります。これらの障害には、それぞれ特有の症状や課題があります。
注意しなければならないのは、発達障害は、不適切な子育てや外的要因によって引き起こされるものではないということです。発達障害は神経生物学的な性質を持っており、遺伝的な要素を持つことが多いと言われます。これらの障害の性質を理解することは、適切な相談や支援を求めるための第一歩です。

発達特性の一般的な徴候と症状

発達特性の徴候や症状を認識することは、早期発見と早期介入のために極めて重要です。子どもは一人ひとり個性があり、それぞれのペースで発達していきますが、ほかの子とちょっと違うという部分は、さらなる評価が必要なことがあります。
発達特性の一般的な早期徴候の一つは、だいたいこの時期にこのぐらいのことができるということの遅れです。お座り、ハイハイ、歩行、会話などの行動が含まれます。1歳なのにハイハイしないなど、そういう場合は、心配の種となります。
発達特性のもう一つの指標は、人とのコミュニケーションを図ることの苦手さです。発達特性のある子どもは、目を合わせること、お互いに会話をすること、言葉を介さない合図を理解することに苦労することがあります。また、反復行動、興味の制限、日常生活の変化への適応が困難な場合もあります。
その他の徴候としては、注意力や集中力の低下、巧緻性や粗大運動能力の問題、言語発達の遅れ、教科学習の課題などもでてきます。すべての子どもが同じ徴候を示すわけではなく、症状の重症度も様々であることを覚えておくことが重要です。

発達特性を理解する

両親や養育者として、子どもの発達を心配するのは自然なことです。典型的な変化と潜在的な発達特性を示す徴候を区別することは不可欠ですが、とても難しいことです。発達の遅れや差は正常の範囲内と考えることもできますが、典型的な発達から持続的に、あるいは著しく逸脱している場合は、慎重に子どもを観察する必要があります。
子どもが特定の発達の成長に一貫して苦戦していたり、他の子どもとは著しく異なる行動をとったりしていることに気づいたら、相談する時期かもしれません。子どもの行動を長期的に観察することで、心配事を特定することができます。

いつ相談をするべきか?

子どもはそれぞれのペースで成長するため、相談をする適切な時期を判断することは難しいかもしれません。発達段階は、標準な段階は見通しが立ちます。その標準な発達段階と比べて、例えば、9ヵ月までにお座りができる、18ヵ月までに片言の言葉を発するなど、これらの発達段階と比べて、著しく遅れていることに気づいたら、発達の専門家に相談することが大切です。同様に、子どもの人とのコミュニケーションが著しく乏しく、日常生活に支障をきたすような行動を繰り返すようであれば、相談されることをお勧めします。
その他、注意力や集中力の持続的な低下、言語発達の持続的な遅れ、学習面での著しい課題、親や介護者としての懸念など、専門家による評価が必要な場合もあります。
相談することは、子どもにレッテルを貼ったり診断したりすることではなく、子どもの発達特性をよりよく理解し、適切な支援サービスを利用することであることを忘れないでください。

早期発見と早期介入の重要性

発達特性に関しては、早期発見と介入が極めて重要です。これらの状態を早期に発見し、対処することで、特性との付き合い方がうまくなり、生活の質を高めることができます。ソーシャルスキルトレーニングなどの早期介入は、発達特性のある子どもの課題をみつけ、必要なスキルを身につけ、潜在能力を最大限に発揮できるよう支援します。
早期発見および早期介入プロセスにおいて、発達障害者支援センターでは、早期の相談や家庭での療育方法の相談、医療機関との連携などを行います。

相談を受ける際のステップ

発達特性の疑いで相談を受ける場合、総合的な評価を受け、適切な支援を受けられるよう、いくつかのステップがあります。

1.子どものかかりつけ医(小児科など)の予約を取ることから始めましょう。初回評価を行い、必要な情報を収集し、必要であれば専門医を紹介してくれます。

2. 市区町村の教育相談室や発達支援センターで相談ができます。こちらで発達特性を見立てることより、総合的に評価をし、これからどのようなステップを踏んだらいいのかのヒントが得られます。また、発達特性の専門医療機関や支援センターの情報を得ることができます。

3.発達特性の専門医を探します。発達小児科医、児童精神科医がいるところです。専門医療機関は数が限られており、かなり混雑しているため、予約が数ヶ月先になることがほとんどです。

4. 診察の際に発達の専門家と共有できるように、あなたの観察事項や懸念事項をリストアップしておきます。そうすることで、発達の専門家があなたのお子さん特有の問題を理解し、評価プロセスを導くことができます。

5. 評価の過程では、現状の子どもの様子をありのままに伝えましょう。発達の専門家は、お子さんの発達歴、行動、心配事などについて質問します。正確な情報を提供することは、正確な診断と適切な療育計画の立案に役立ちます。

6. 推奨される検査や評価を受けます。これには、心理テスト、言語評価、行動観察、作業療法評価などが含まれます。これらの評価を受けることで、お子さんの長所と必要な分野をより包括的に理解することができます。

7. 発達の専門家と協力して、お子さんに合った療育計画を立てます。

8. 子どものケアに参加し、一緒に療育に関わって行きます。療育セッションに出席し、家庭で推奨される対応の仕方を習い(ペアレントトレーニングなど)、子どもの療育に関わる発達の専門家とオープンなコミュニケーションを保ちましょう。

家族のためのサポートとリソース

発達特性の診断を受けることは、家族にとっては受け入れがたいことでもあります。しかし、あなたは一人ではないということを覚えておくことが大切です。発達特性は『発達障害』といわれるので、子どもが『障害者』として生きていくことの不安感に襲われます。しかし、実際、その特性の程度は人それぞれであり、特性を理解して、強い部分を伸ばし、弱い部分を訓練し、環境の配慮を求めることで暮らしやすくなることがたくさんあります。発達特性は、発達の凸凹があるということなので、ある分野では秀でている人も少なくありません。また、現在では、数多くの支援サービスやリソースがあります。

・支援グループ
同じような経験をしている他の親や介護者とつながることで、共同体感覚や精神的な支えを得ることができます。地域の支援グループやオンラインのフォーラムを探し、そこで経験を共有し、見識を深め、他の人から学びましょう。

・早期介入プログラム
多くの市区町村、民間サービスには早期介入プログラムがあり、発達特性のある子どもに専門的なサービスを提供しています。このようなプログラムでは、さまざまな治療、支援サービス、家族のための支援を提供しています。

・教育資源
発達特性に関する情報、特定の課題に対処するための支援、子どもの発達を支援するためのヒントなどを提供する書籍、ウェブサイト、オンライン情報源は無数にあります。

・NPO団体など
発達特性のある人とその家族に対して、支援を提供し、擁護することを目的とした非営利団体が数多くあります。これらの団体は、多くの場合、情報源、教材、地域社会に参加する機会を提供しています。
養育者自身のケアも忘れずに、セルフケアを優先し、必要に応じて精神的なサポートを求め、発達特性に関する情報を常に入手することが大切です。

発達特性を理解し、いつ相談すべきかを知ることは、子どもたちに最適な結果をもたらすために極めて重要です。徴候や症状を認識し、専門家の助言を求め、適切な支援サービスを利用することで、両親や養育者は子どもの発達に重要な役割を果たすことができます。
早期発見と早期介入は、子どもの可能性を最大限に引き出し、生活の質全体を向上させる鍵です。発達の専門家と協力し、さまざまな専門家の専門知識を活用し、子どものケアに関わり続けることで、子どもが成長するために必要な支援を提供することができます。
子どもは一人ひとり個性があり、その成長はそれぞれ異なることを忘れないでください。常に情報を入手し、必要に応じて相談し、子どもを擁護することで、子どもの人生に前向きな変化をもたらし、子どもの可能性を最大限に引き出すことができるのです。

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