ここでは、実際に家族の中に居場所がないと感じてしまったときの対処法を紹介していきます。
●たくさん会話してみる
もし、家族の中に自分の居場所がないと感じてしまったら、会話をするなどしてコミュニケーションをたくさんとるようにしてみてください。といっても、いきなり会話が増えるわけがないので、まずはあいさつからしてみませんか? 居心地が悪い家は、簡単なあいさつすらなくなっていることが多いものです。「おはよう」「いっていきます」「おやすみ」「おかえり」など、当たり前のことがなくなっていることが多いものです。まずは、積極的に、朝のあいさつからトライしてみてください。
●リビングのスペースを活用する
人と人がつながるとき、それはコミュニケーションがとても大切です。会って話すことが大切なことだとわかっていても、なかなか自分から会話できない人もいます。そのような場合は、まずは部屋に閉じこもるのではなく、リビングなど家族の共有スペースにいる時間を作っていましょう。人と人が接触すれば少しは会話のきっかけができるかもしれません。
●家族のために料理を作ってみる
家族がみんな忙しくて、それぞれ別に食事を取る孤食をメインとする家族が増えているかもしれません。たとえば、出勤・登校時間も帰宅時間もバラバラであれば、同じ屋根の下にいるとはいえ、家族と話すことは1週間ぶりだという家族も多いでしょう。孤食メインの暮らし方をしていても、たまには家族のために食事を用意してみるのはいかがでしょうか。その際は、なるべく家族が好きなものを思い出して作ってみてください。「こんなもの食べたくない」と不満に思う家族もいるかもしれませんが、作ってくれた思いは伝わります。相手を思ったという事実は、凍ってしまった心を少し溶かす効果があります。
●家の外に居場所を作る
家族の中に居場所がないと感じてしまって、不安な気持ちをずっと抱えていると、うつ病になったり、精神を病んでしまったりしてしまう場合があります。できれば家族の関係を改善できればいいのですが、うまくいかない場合もあります。そのようなとき、不安を抱えすぎてしまわないように、家の外に自分の居場所を作ってみましょう。学校や部活動、会社、習い事など、家の外に自分の居場所を作ることはいくらでもできます。SNSなどでつながるバーチャルな居場所も心が楽になる時があります。自分にあった居場所を探してみてください。
●家族の中に居場所がなくて辛いときは
もし、家族の中に自分の居場所がなくて辛くなってしまってどうにもならないときは、カウンセリングなどで悩みを相談して、専門家からのアドバイスを受けることも大切です。自分一人で抱え込んでしまうと、思い詰めてしまうかもしれないので気をつけましょう。