親子・家族

居場所がないと感じたときの対処法

「家族の中に自分の居場所がない」
「家にいるのが気まずい」
「家に帰りたくない」
そう思って悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
若者や忙しく仕事をしているベテラン世代に多いようです。
今回は若者に焦点を当てて、家族の中に居場所がないと感じてしまう場面や、そう感じてしまったときの対処法などを紹介していきます。

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家族は自分に関心がない?

まずは、家族の中に自分の居場所がないのではないかと感じてしまう場面を確認していきましょう。
家族であるにも関わらず、誰もがあなたのことに大した関心がないように感じてしまう場合、家族の中に居場所がないと思ってしまうかもしれません。たとえば、あなたに兄弟がいて、あなたじゃない方の兄弟にばかり親の関心が向いてしまうと、あなたのことは放っておかれて親の関心がないと感じてしまいます。もし、弟や妹と歳の差があり、まだ小さいときは仕方ないと思いますが、そうでないときは寂しさを感じてしまいますね。

またちょっとしたことでも、自分には関心がないのだろうなと感じてしまうことがあります。
● ご飯の準備をしてもらえない
● 学校の行事に参加してくれない
● 自分のことは全て自分でしなければならない
ある程度のことは、誰にでも当てはまりそうなことですが、さまざまな状況が重なって、家族の中に居場所がないと感じてしまっている場合、とても寂しく辛い気持ちにさせられてしまうかもしれません。

家にいるのにいつも寂しさを感じる

本来、家は安心してくつろげる場所です。もちろん、いつも安心できたり、くつろげたりする場所ではなく、イライラしたり、寂しい気持ちになってしまったりするときもあるでしょう。自分自身の気持ちによって、そのときの家族との関係によって、気分は変わるかもしれません。しかし、家にいるのにいつも寂しさや不安を感じてしまうのであれば、それは一時期の気分ではなく、家族の中に居場所がないと感じてしまっているからとも言えます。そして、そのことに気づいてしまうと、どんどん寂しさや不安な気持ちが強くなってしまいます。不安になって、居場所がないと感じて、また不安になって…そのようにどんどん悪い方向にいってしまうかもしれません。

家族で会話がない・家族の雰囲気がよくない

家族の関係性は、家族の数だけあると思います。会話の数も家族によって違うでしょう。
普段から今日の出来事などを細かく話したりする家族もあるでしょうし、必要最低限の会話しかしない家族もあるでしょう。また必ずしも、会話の量で家族の関係が決まるわけでもありません。
しかし、会話が少なく、雰囲気もよくない家族の場合、ここには自分の居場所がないと感じてしまうかもしれません。

家族の中に居場所がないと感じたときの対処法

ここでは、実際に家族の中に居場所がないと感じてしまったときの対処法を紹介していきます。

●たくさん会話してみる
もし、家族の中に自分の居場所がないと感じてしまったら、会話をするなどしてコミュニケーションをたくさんとるようにしてみてください。といっても、いきなり会話が増えるわけがないので、まずはあいさつからしてみませんか? 居心地が悪い家は、簡単なあいさつすらなくなっていることが多いものです。「おはよう」「いっていきます」「おやすみ」「おかえり」など、当たり前のことがなくなっていることが多いものです。まずは、積極的に、朝のあいさつからトライしてみてください。

●リビングのスペースを活用する
人と人がつながるとき、それはコミュニケーションがとても大切です。会って話すことが大切なことだとわかっていても、なかなか自分から会話できない人もいます。そのような場合は、まずは部屋に閉じこもるのではなく、リビングなど家族の共有スペースにいる時間を作っていましょう。人と人が接触すれば少しは会話のきっかけができるかもしれません。

●家族のために料理を作ってみる
家族がみんな忙しくて、それぞれ別に食事を取る孤食をメインとする家族が増えているかもしれません。たとえば、出勤・登校時間も帰宅時間もバラバラであれば、同じ屋根の下にいるとはいえ、家族と話すことは1週間ぶりだという家族も多いでしょう。孤食メインの暮らし方をしていても、たまには家族のために食事を用意してみるのはいかがでしょうか。その際は、なるべく家族が好きなものを思い出して作ってみてください。「こんなもの食べたくない」と不満に思う家族もいるかもしれませんが、作ってくれた思いは伝わります。相手を思ったという事実は、凍ってしまった心を少し溶かす効果があります。

●家の外に居場所を作る
家族の中に居場所がないと感じてしまって、不安な気持ちをずっと抱えていると、うつ病になったり、精神を病んでしまったりしてしまう場合があります。できれば家族の関係を改善できればいいのですが、うまくいかない場合もあります。そのようなとき、不安を抱えすぎてしまわないように、家の外に自分の居場所を作ってみましょう。学校や部活動、会社、習い事など、家の外に自分の居場所を作ることはいくらでもできます。SNSなどでつながるバーチャルな居場所も心が楽になる時があります。自分にあった居場所を探してみてください。

●家族の中に居場所がなくて辛いときは
もし、家族の中に自分の居場所がなくて辛くなってしまってどうにもならないときは、カウンセリングなどで悩みを相談して、専門家からのアドバイスを受けることも大切です。自分一人で抱え込んでしまうと、思い詰めてしまうかもしれないので気をつけましょう。

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