TOPICS

2023.07.24

子どもの発達障害はいつ気づくのか?

発達障害ということはなじみのある言葉になってきました。「発達障害」は、一つの障害ではなく、この中にいくつかの種類があります。
発達障害の診断基準は、アメリカ精神医学界の「DSM-5」やWHO(世界保健機構)の「ICD-10」の診断基準を使っています。それぞれで診断名が変わることもありますが、おおむね3つに分類されます。

★自閉症スペクトラム障害(ASD)
★注意欠如・多動性障害(ADHD)
★学習障害(LD)

★自閉症スペクトラムの特徴
・社会的なやりとりが苦手
・コミュニケーションが苦手
・こだわりが強い

★注意欠如・多動性障害(ADHD)
・ケアレスミス、忘れ物が多い不注意
・じっとしていられない多動性
・思いつきで行動してしまう衝動性

★学習障害(LD)
一般知的能力は正常範囲であっても、
・読むこと、
・書くこと
・計算すること
などが極端に困難な状態であること

ネットで検索をすると、それぞれの障害では、どこが苦手なのか、困難なのかが書いてあります。
たとえば、厚生労働省では以下のように代表的な特徴をあげています。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/shisaku/jigyounushi/e-learning/hattatsu/characteristic.html

では、親御様が子どもに対して「発達障害かもしれない」と気づくのはいつごろでしょうか。

一番多いのは、保育園や幼稚園に行き始めてからが多いように思います。担任の先生から日常的な様子を聞いて、うちの子と他の子は少し様子が違うかもしれないと感じはじめるようです。
発達特性が強ければ、赤ちゃんの頃から子育ては大変なはずです。しかし、はじめてのお子さまなら比較するお子さまが身近にいないこともあり、その特性に注目しないことも多いように思います。

私たち専門家ならば、保育園や幼稚園の先生から
「ずっと一人で遊んでいます」
「今日はいつもとスケジュールが違ったので大泣きしました」
「いつも遊んでいる電車のおもちゃがなかったので泣いていました」など、
このようなことを頻繁に聞かされると、自閉症スペクトラム障害の発達特性を少し考えます。

「高いところが好きで棚に登るので危ないです」
「ブロックで遊んでいたときに、友達が予期せぬ事をしてカッとなりお友達の手を噛んでしまいました」
「活動に飽きてしまいお部屋から飛び出しました」など、
このようなエピソードを頻繁に聞くと、注意欠如・多動性障害の発達特性があるかもしれないと思います。

しかし、まだ小さい子どもなのでこういう事実は誰しもあるものです。
では、発達特性があるかどうかをどこで見分けたらいいのでしょうか。一つのポイントは、周りの人や我が子が困っているかを考えます。保育園や幼稚園の先生に、我が子の様子はどうなのか、先生は我が子をどう見ているのかを聞いてみるのもいいでしょう。先生方は、同年代の子どもたちを毎日見ているので、平均的な子どもの発達を感覚的に知っています。そういう先生方が、日常的にかなり戸惑っているとなると、発達特性を考えていくきっかけになるかもしれません。

発達障害かどうかのスクリーニング検査や特徴は、インターネットで探せばたくさん載っています。しかし、ネットでチェックしても不安が高まるだけのように思います。可能性があるかどうかは、専門家が、おうちの方から子どもの様子を細かく伺うことから検討することができます。また、発達特性によって子どもとの関わり方や育て方が変わります。
「我が子は発達障害かもしれない」と不安に思われたら、是非、ICカウンセリングまで一度ご相談ください。お待ちしております。

一覧に戻る

お問い合わせ

カウンセリングに関するご相談、ご質問等
お気軽にお問い合わせください。

ページTOP